切れる。

2005年2月2日 日々。
 限界があるというのなら、
 それがくる時まで、立ってやろうじゃないか。

糸張り。

2005年2月1日 日々。
 身体的痛みも、精神的な痛みも、
 分かり合うことなどできないのだから、
 言ったところで、秤具合の問題になる。

白拍子。

2005年1月28日 日々。
 夢を見た。
 起きた瞬間に夢だと気づいた。
 白いような、薄い水色のような、灰色のような世界だった。
 朝靄が残っているみたいに、あの人ととても合っていた。
 そういえば、と、歯を磨いてるときに気づいた。
 あの人が出てくる夢は、初めて見たと。

礎。

2005年1月16日 日々。
 手が冷たくなっても、
 足が冷えてきて、腕まで寒さが来ても
 不思議と?寒い?とは思わなかった。
 軽く手を広げてゆっくりと歩いて、
 冷たい風にあたる。

アメジスト。

2005年1月10日 日々。
 これで最後と。
 何度言ったか分からないけど。
 ほんとのほんとにこれで最後。
 二度と何かに縋るのはやめよう。
 でも、今だけは進むための力をこれから少しもらうことにしよう。
 それで、少しは歩けるだろうから。

静謐。

2004年12月31日 日々。
 音もなく積もるそれは
 まるですべての感情に蓋をするよう。

遠近法。

2004年12月30日 日々。
 遠くにいたときの方が近くて、
 近づくと途端、遠くなる。

見上げた先。

2004年12月29日 日々。
 吹く風に背を向けた。

迷い子。

2004年12月29日 日々。
 浮かぶ想いを何度でも何度でも打ち消して
 大切な答えを探そうとするけど
 わたしが私自身をはぐらかして

 みつからない。

束の間の。

2004年12月7日 日々。
 穏やかな時の中
 鈍い痛みだけが残った。

初犯。

2004年12月6日 日々。
 何度も何度も重ねれば、
 いずれどうでもよくなると、
 そう、願う。

 そう、願って、過ちを繰り返す。

接触。

2004年12月5日 日々。
 日差しが暑くて、風も生温くて。
 空気が暖かいのが厭で。
 帷が落ちるのを待って家に帰った。

侵蝕。

2004年12月5日 日々。
 少しずつ冷えていくような、
 少しずつ蝕まれる感覚が好きで、
 だから、今この状況なのかな。

右手、左手。

2004年12月5日 日々。
 のせて。
 あわせて。
 からませて。

 着かず離れずを繰り返し。

コンセント。

2004年12月3日 日々。
 見なかった安堵と
 見なかった後悔が。

意地。

2004年12月2日 日々。
 そうだ。
 次にこの道を通る人が
 左に曲がったらあなたのところへ行こう。

 そう思って、あなたのところに行くと、
 先客が居たから、ああ。と想いながらまた窓から道を眺める。

飢え。

2004年12月1日 日々。
 違うと、そう言っても
 あなたにとってはどうでもいいんでしょうね。
 どこが違うの。
 と、そう言ってくれたのなら、それだけで大収穫。

雨気。

2004年12月1日 日々。
 流れてしまえば、零れてしまったら負けみたいな気がして
 瞬き一つも慎重に。
 あなたのことなんかで、泣きたくはない。

絶対率。

2004年12月1日 日々。
 自惚れて、馬鹿をみるのがいやだから。
 それもあるけど、こんなことを考える自分自身と。
 その先までも二方向考える自分が更に嫌で。
 他にもあるんだろうけど、自分で今分かってるのはこのくらいで。
 だから、どうすればいいか分からない。
 確実性がないというのならわたしは一歩も進めない。

一面。

2004年12月1日 日々。
 もともと、好き一色なわけじゃなかったけど。
 嫌いな部分もあったけど。
 これはなんなのだろうと。

 *

 引越しのために、いるものといらないものの分別に困る。
 これはどっちだろう?
 いるものか。
 いらないものか。

1 2 3 4