個人主義。

2005年6月25日 一部。
 好きってよく分からないけど、
 自分から話したいとか、会いたいって思うことじゃないの?

告白。

2005年5月17日 一部。
 恋だと決めたのは、あなたが初めて。

挿話。

2005年5月13日 一部。
 分かりにくい。

 だから好きなの。

 嫌な趣味。

サイン。

2005年4月10日 一部。
 少しだけでいい。
 微かに体温を感じられるだけでいいんだ。
 そこに居るという存在を確かめたくて。

 抱きしめたり、手をつないだりじゃなくて。
 手を重ねるだけで、少し寄りかかったりするだけで。
 小指一本程でいいんだ。

 それだけで、何物にも変え難い安堵を得ることができた。

水性。

2005年4月7日 一部。
 新品のボールペンの出だしが悪かった。
 そんな些細なことで始まった一日は、どう転ぶのだろう。

覿面。

2005年4月5日 一部。
 絶対的な悪など、
 個人の中でしか存在できはしない。

二月の兎。

2005年4月4日 一部。
 ああ、とそう想ったときは、大概が手遅れで
 逃れられない罠にはまっているのだろう。

ほどろ。

2005年4月1日 一部。
 目が覚めたら、そこには今までととなんら変わりない
 日常が戻っているのだと

 願った。

展望。

2005年3月29日 一部。
 大人は嫌だと思った。
 それはわたしが子供だからだろうか。
 あんなものにはなりたくはないと、思うけれど。
 いつか、わたしもああなるのだろうと、漠然と思う。

逸走。

2005年3月24日 一部。
 高嶺の花。
 貴方は見てるだけがいい。

  **

 だって、少しでも近づけば、貴方は逃げてしまうでしょう?
 それだけは嫌だから。

  **

 逃げてしまえば最後、
 もう二度と傍で囀ることがないと知っているから。

針葉樹。

2005年3月15日 一部。
 先に何があるか分からないから恐れがある。
 石橋を叩いて渡る、なんていうのがあるけれど、本当にそうしたいくらいだ。
 行動を起こすということは、何かしらの変化があるということで。
 自ら、そんな場所に足を踏み入れることもなかろうと。
 『動』は恐ろしい。
 けれど『静』も怖い。
 『無』も『有』も結局は同じ。

有益。

2005年3月13日 一部。
 口の上手い人間に根っからの善人などいない、と思っていますが。
 果たして「根っからの善人」自体居るのかどうか、という疑問が先にありますね。

薔薇。

2005年3月11日 一部。
 覚醒を促すなど、無粋な真似はしないで。
 できるなら、手向けの花一本でいい。

 それで終焉を。

珠玉。

2005年3月10日 一部。
 すべての物事を定義することができたなら、
 なんと生き易い世の中になるでしょうね。

輪廻。

2005年3月6日 一部。
 比例するようで比例しない。
 すべてが秤事というわけではないのだ。

講習。

2005年3月5日 一部。
 何かひとつを?運命?と定義付けるのならば、
 他のすべての物事も、それと等しく?運命?となるだろう。

女神。

2005年3月2日 一部。
 天使の証は銀の髪
 赤い紅い死の天使
 得物を選ばず、獲物を選ぶ
 白き悪魔に、紅き死神

立春。

2005年3月1日 一部。
 外の天気に、季節の移り。
 すべて人づてに聞くだけで、
 窓を覗きもしない自分を羨むあなた。

真冬の空。

2005年2月22日 一部。
 好きになりたくて、
 愛したくて。

 それだけではないとしても、
 それだけしか浮かばなかった。

風の君。

2005年2月19日 一部。
 心にあるものは一つだったから、
 緩やかな風が吹いて、凪いでいた水面に、
 きみが波紋を作ったんだ。
 やがて消えていってしまうけど、
 その不思議な揺れを僕は忘れない。

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