窓からもみたし、外にも出た。
引篭もっていたわけでもない。
それでも、雪を?攫む?ことができなくて。
手の中で、解けていくのを見たというのに。
引篭もっていたわけでもない。
それでも、雪を?攫む?ことができなくて。
手の中で、解けていくのを見たというのに。
時間など、ないような気さえするときばかり、
雨が降って、雪が降る。
だからこそ、少し時間を取り戻したり、我に帰ることもあるけれど。
殆どは、ただその冷たさに怯えるだけ。
雨が降って、雪が降る。
だからこそ、少し時間を取り戻したり、我に帰ることもあるけれど。
殆どは、ただその冷たさに怯えるだけ。
朝、ぼんやりとした頭で、夜のうちに雪が降ったことを知る。
確か、意識は5時か6時くらいまであったから、
それなら、布団になんか入ってないで起きて居ればよかったと、想った。
雨の降る音も、雪の降る音も聴こえなくて、
かすかな振動音と、風の音、電車の音ぐらいしか耳には響かない。
昼過ぎ、布団から抜け出して、外を見た。
隣の家の屋根が白かった。
それを、見ただけだった。
確か、意識は5時か6時くらいまであったから、
それなら、布団になんか入ってないで起きて居ればよかったと、想った。
雨の降る音も、雪の降る音も聴こえなくて、
かすかな振動音と、風の音、電車の音ぐらいしか耳には響かない。
昼過ぎ、布団から抜け出して、外を見た。
隣の家の屋根が白かった。
それを、見ただけだった。
寝過ごしそうになって、急いで降車ボタンを押して、財布を開く。
バスから降りると、冷たい水滴がおちてきた。
雨だったなんて、まるで気付かなくて、バスがとっくのとうに行ってしまったというのに、
歩道ぎりぎりのところで、立ち竦んだまま。
しばらく空を見ていた。
バスから降りると、冷たい水滴がおちてきた。
雨だったなんて、まるで気付かなくて、バスがとっくのとうに行ってしまったというのに、
歩道ぎりぎりのところで、立ち竦んだまま。
しばらく空を見ていた。
雨独特の匂いと
この季節にいつも香る金木犀の匂いがする
3日続いたこの雨で
橙色の小花も殆どが落ちてしまっていた
雨に濡れたアスファルトの上に散る金木犀は
とても綺麗で
遠くからずっと眺めていたいと想った。
この季節にいつも香る金木犀の匂いがする
3日続いたこの雨で
橙色の小花も殆どが落ちてしまっていた
雨に濡れたアスファルトの上に散る金木犀は
とても綺麗で
遠くからずっと眺めていたいと想った。
目が覚めると、雨が止んでいた。
朝から雨で、気温も低く、ただでさえ低血圧だというのに、
さらに気分が急降下したわたしは、
そのまま布団をかぶり、寝なおすことにきめたのだった。
お昼すぎに目が覚めると、雨はもう止んでいて、
わんさかと浮かぶ雲の何箇所もある隙間からくる光が、
目が覚めたばかりの頭には、とても眩しかった。
朝から雨で、気温も低く、ただでさえ低血圧だというのに、
さらに気分が急降下したわたしは、
そのまま布団をかぶり、寝なおすことにきめたのだった。
お昼すぎに目が覚めると、雨はもう止んでいて、
わんさかと浮かぶ雲の何箇所もある隙間からくる光が、
目が覚めたばかりの頭には、とても眩しかった。