声は脆くなってしまうから、
 手を繋いで歩こうよ。

 縫うこともできなければ、
 従うこともできなかった。
 己を殺してれば、雨は上がるから。

早鐘。

2006年4月25日 雨降りの日。
 耐え切れなくて、
 雨を理由にあなたの元へ行った。

 やっぱり好きなんだと、思い知らされた。

 耳に届きにくい音を拾うために、
 殊更に口を閉ざした。

慈善。

2006年4月23日 雨降りの日。
 剥がれて落ちて、
 守るものがないにもないのに、
 被るものがもうないのに、
 それでも最後まで傘と共に。

閉口。

2006年4月22日 日々。
 人恋しくて、誰かといたくて。
 そんな想いを抱えてる私は醜い。
 傍に居て欲しいのなら、口に出せばいいんだ。

 天邪鬼をいつまでも捨てないから、今泣いているんでしょう。

庇口。

2006年4月21日 雨降りの日。
 痛む指を押えても、
 痺れはいつまでもとれなくて。
 どうしようもなく、守るように包んでた。

聴視。

2006年4月20日 雨降りの日。
 視界が塞がれる程の雨なのか、
 目を閉じているだけなのか、それさえも判別が付かなくて。
 鼓膜を震わせる雨の音だけが確か。

展望。

2006年4月18日 一部。
 起こりうることを悲しむと呼ばないで、
 出来うることを希望と付けよう。

至忠。

2006年4月16日 呟き。
 どうしたらいい。なにをすればいい。
 動くことが嫌になってしまったよ。

埋没。

2006年4月15日 呟き。
 個々に理由を求めるな。

欠けた箱。

2006年4月13日 呟き。
 世界が私とあなただけならいいのに。
 他のモノは気配だけでいい。
 存在はいらない。

柄。

2006年4月12日 雨降りの日。
 頑張らなきゃ、と言い聞かせて
 なんとか傘を持つのよ。

麻。

2006年4月11日 雨降りの日。
 白い世界だった。
 どんよりとした鼠色じゃなく、
 掴めない空気のような色だった。

  **

 白い世界はとても綺麗で、
 すべてが洗われているように見えた。

 耽るのもいいけど、たまには上を見て歩こうよ。

月下。

2006年4月9日 呟き。
 私は独りで、世界も独り。
 すべてはすべてに切り離されて、
 すべてがすべて、君を待つ。

 消えてしまう跡と、湧き上がる軌跡。
 雨の痕。

埋め合わせ。

2006年4月7日 日々。
 あなたに忘れられたら、
 たった少しでも、こんなに痛いのだと知った。

 見えるものすべてを塗り替えてしまうような、
 そんな一日だった。

四月ばか。

2006年4月1日 雑記。
4月だから、少し変えてみようかな。とか。
心持ち、ですが。

なんとなく、義務に近いような感じで日付を埋めていたので、
それをやめれたらやめようかな、とか。
肝心な時に使えないんだもの。それでは意味がない。

去年より、ビクビクしながら始まった4月。
先にある黄金週間が恨めしい。休みはいらないから、なにか都合をつけてほしい。
とても他力本願、でも自分を奮い立たせたって大して変わらない。
今後を決めるための材料を集めることは、頑張ろうと思う。

最近は、不の感情の吐き出しが多いので改善したいなぁ。
暗いことこの上ないです。梅雨になったらカビとかコケが生えるよ。

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