昔の呪。

2005年12月7日 呟き。
 好きよ。といわれたから、そうだね。と返した。

欲しいもの。

2005年12月6日 呟き。
 慣れというのは、いずれくるもので。
 一生、それが訪れなければいいと思うのは
 いけないことなのだろうか。

 その人の言動で感情が形成され、心が揺れる。
 それは恋と呼べるでしょう。

渇水。

2005年12月4日 雨降りの日。
 乾ききった躯には痛いくらい。

刺繍。

2005年12月3日 呟き。
 心に重たく圧し掛かる、貴方の言葉。

夜霧。

2005年12月2日 呟き。
 囁くように、
 嘆くように、
 手を止めないで、
 色を足して。

幼少。

2005年12月1日 過去。
 好きだからか、余計考えてしまうのか。
 貴方を怒らせてばかりでごめんなさい。

硝子函。

2005年11月30日 過去。
 言葉を知らないお人形でいたかった。

鉛。

2005年11月29日 呟き。
 泣きたくはなかった。
 こんな涙なんて流したくなかった。
 泣いて何が減るというの。

 やり場の無い気持ちの、
 衝動だけがどこかに消えて、
 置いてかれた想いだけが濃くなる。

骨に沁みる色。

2005年11月28日 呟き。
 白を塗り替えるための赤。

歯痒く、苦く。

2005年11月27日 呟き。
 痛みに耐えかねて吐く想いは、
 決して綺麗なものではないのでしょうね。

清く。

2005年11月26日 呟き。
 一番になりたかったわけじゃない。

祝詞。

2005年11月25日 呟き。
 今まで一度も、
 願ったことがなかったのに。
 一瞬頭を過ぎっただけなのに、
 あっさりと神は声を届けてしまうのか。

反射鏡。

2005年11月24日 呟き。
 叫んだ。
 届かない声でも、
 どこかにぶつかればいいと思った。
 反射して、消えてしまっても。
 染みがつけばいいと思った。

茶会の支度。

2005年11月23日 呟き。
 西日差し込む窓辺から、
 充分にあっためた掌を
 あなたを迎えるために伸ばす。

君に愛を。

2005年11月22日 呟き。
 喜びを感じよう。
 哀しみに感謝しよう。
 愛しさを噛みしめよう。

無心。

2005年11月21日 呟き。
 在るということより、
 無いということの方が難しい。

灯篭。

2005年11月20日 呟き。
 指先に触れて、
 わたしとあなたが違う人間だということに気付いた。

 指ひとつ、こんなにも違う。

荊姫。

2005年11月19日 呟き。
 百年の恋が明ける。

「合鍵」

2005年11月18日 歌思。
  好きな色が変わる速度すら 僕ら 似てきたね最近

  月日の意味見失えば 擦れ違うのは意図も容易く

  胸の奥にある合鍵は いつからか錆びて
  同じドアから出て行き 違うドアをノックする日々

  初めて二人で揃えた 安いチョーカーが胸締め付ける

  眠れない夜を押し付けたのは 否めなくて
  優しさなの? 着信履歴 比例して吐いた 嘘
  戻せない針が 虚しく響く 冷めた部屋は
  一人じゃ少し広すぎるから 僕らはそれを理由に

  背中合わせで夢を見よう

 シド/合鍵

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