押し潰されてしまうような、不安が消えなくて
 いつまでも袖を掴んでた。

 しぼんでしまって、二度と元の形にはもどらなかった。

舗装。

2005年8月23日 雨降りの日。
 少し晴れ間ものぞく雨。
 だから、キミの機嫌ははかりにくい。

 君はただ単に、揺らぐことのないものが欲しかっただけだろう。

無差別。

2005年8月17日 呟き。
 僕が口を閉じているから、君の声が聴こえない。

 視界が悪くて、
 前も後ろも見えなくて、
 握っているはずの手さえ見失いそうになる。

聖祭。

2005年8月13日 雨降りの日。
 傍にはなにものもなく、
 ただ降り積もるだけの、

 理由はそこら中にあるのだから、
 いくら探しても無駄なのだと、分かっていたなら
 どうして早く教えてくれないんだ。

 細切れになるほどに強く握ったつもりなんてなかった。

 何も浮かばない、
 何も残ってはいない、
 だから、わたしはひとりなんだ。

雷雨。

2005年8月8日 雨降りの日。
 雨の匂いと
 土の匂い
 体の芯が凍えるほどの冷たさと

 ひかりと音と、

知らぬが仏。

2005年8月7日 呟き。
 罪とか罰とか、
 なんでそうやって荷物をわざわざ重くするの。

逃げ道工事。

2005年8月3日 呟き。
 振り返る暇もなかったから、
 ここがどこかなんて、答えられるはずもなかった。

簸とけ。

2005年7月30日 呟き。
 正しいことなど何ひとつないこの世界で、
 自身を貫くことは難しい。

 欠けてしまったら、もう戻らないのだと
 そのときになって初めて、やっと解かった。

 失くしてしまうはずがないと、
 無くなるはずがないと、そう知っていたから。

 あと少しでいいから、一緒に居たかった。

 染みることなく、
 弾いてしまうことが悔しくて、
 どうしようもなくて、ずっと濡れていた。

鳥。

2005年7月23日 雨降りの日。
 叫び声に聞こえた気がした。

拘束力。

2005年7月22日 呟き。
 名はありもしない枷をつくる。
 名は名を縛り、身をも縛る。

突貫工事。

2005年7月21日 呟き。
 夢みることを止めないで。
 それさえ失ってしまったら、
 もうなにもない気がするの。

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