貴方に何を言われても、
私は貴方から時折零れる優しさだけで生きていけるから。
だから、だから、もう少しだけ、傍に居させて。
知らずにいたことを罪というのなら、
隠していたキミはナニ。
思い出を辿るように傍にいて、
幸せを掴むことを見つめて、
夢見るように抱きしめて。
ここは悪意の塊だった。
そのことを忘れていたんだ。
だから、思い出したときから一歩も動くことが出来なくなった。
途切れることさえ出来ないのなら、
せめて灯りを消して。
口にすることを戸惑うとか、
必要を感じないとか、
何も浮かばないとか、
伝えきれないとか、
そうじゃなくて、
なんていうか、零れ落ちてく感覚なんだ。
意思の疎通など初めから絵空事で、
在り得ないことだったんだよ。
だから悲しむことはしないで。
神様は在りもしない希望を私たちに与えたんだ。
転ぶ欲望の速度に
捕まえた腕の力
振り向くより速く仕留めて
椿屋四重奏/踊り子
泣くのは痛みを減らすためで、
逃げるのは痛みから遠ざかるため。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
どうしても傍にいたかった。
< 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 >