死ぬ間際まで祈ったことは、
どうか無事にと、それだけで。
何か言った方がいいのか、何も言わない方がいいのか、
いつも迷って、結局何も出てこなくて、貴方を怒らせてばかりで。
どうしたら、気に障らずに済むんだろう。
貴方が私の事で楽しんでくれるだろう。
傘がないから、
ただそれだけのはずだったのに。
きみとはこんなにも長く一緒にいる。
白く曇った窓が、
心に沁みて、暖かくも痛い、冬を思い出させる。
優しい人じゃだめなの。
痛みを与えてくれる人じゃなきゃ。
流れるように、過ぎるようにというのなら、
じっと耐えて、経つのを待とう。
自分で動くことをしないなら、あとで言い訳も効くでしょう。
好きになったのは私なのだから。
貴方になにかを押しつけるつもりはないんだ。
返ってくることのなかった想いに、罪はないのだから。
嬉しかった。
何もかもが元どおりになったみたいで。
だから、もうあんなのは嫌だから、貴方に嫌われないように、
二度と同じ事を繰り返さないために。
終わりが見えないものだから、
唐突に終わるかもしれないし、あと百年続くかもしれない。
終着を知らない道にいつまでも立っていなければならないなんて、
押しつぶされてしまいそうだ。
痛くて、痛くて。
涙を我慢できたのが、不思議なほどで、心が壊れてしまったと思ったの。
好きだから、傍にいたくて、
好かれたいから、離れてみたり、
貴方に嫌われることばかりですね。
涙を後押しするように雨が降る。
誰も、泣きたいなんて言ってないのに。
泣いてしまうほどに嬉しくて、にやけてくる程悲しくて。
たった一通の短い、気遣いのメールが。
無限ではなく有限だから。
質量が限られているから、
輪廻転生なんてものがあるんでしょう?
有難いと、感じることは稀だけども。
色が変わるように、はっきりとした変化があるわけでもないけど。
貴方を想い出すにはちょうどいい。
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