対。

2005年2月28日 日々。
 ただ、身を寄せあって
 側に居ることができればいい、飢えた獣でよかったのに。

瀋陽。

2005年2月27日 呟き。
 いつも、いつも、恋する人は何か意見を持った人だった。
 けれど、その内容は厭わないというのだから始末が悪い。

貸金庫。

2005年2月26日 呟き。
 結局は、信じてくれてなかった。

 信用されてるなんて、思ってなかったけど
 悲しむのは自由でしょう?

人形芝居。

2005年2月25日 呟き。
 ずっと一人に恋をする。
 きっと一人で恋をする。

 窓からもみたし、外にも出た。
 引篭もっていたわけでもない。

 それでも、雪を?攫む?ことができなくて。
 手の中で、解けていくのを見たというのに。

読書。

2005年2月24日 雨降りの日。
 雨は嫌いだ。

 文字があって
 言葉があって
 それをはめる枠がある。
 一つ一つを色分けするように、
 これはこうと、識別するんでしょう。

自然死。

2005年2月23日 呟き。
 何も考えることなく、生きることができたなら。
 それは、やっぱり不幸せだとは思うけれど。
 幸せだと、そう思うから。

火傷。

2005年2月22日 日々。
 白い手に刻まれた
 赤の意味を知るものは、
 鉄を押しあてた者ぞ知る。

真冬の空。

2005年2月22日 一部。
 好きになりたくて、
 愛したくて。

 それだけではないとしても、
 それだけしか浮かばなかった。

削り刀。

2005年2月21日 呟き。
 好きと言われても、
 頭の中じゃ、全然別のことを考えていた。
 信じていない、という話ではなくて。
 信じる、信じないを考える以前の人だった。

非通知。

2005年2月21日 日々。
 近いうち会おうと、約束をして。
 最後に、愛してるよ。で終わる電話は
 今生の別れのようにも聞えた。

刻印。

2005年2月20日 呟き。
 人差し指が千切れても、
 約束は違えないし、
 誓いは消えない。

櫛。

2005年2月19日 雨降りの日。
 時間など、ないような気さえするときばかり、
 雨が降って、雪が降る。
 だからこそ、少し時間を取り戻したり、我に帰ることもあるけれど。
 殆どは、ただその冷たさに怯えるだけ。

 朝、ぼんやりとした頭で、夜のうちに雪が降ったことを知る。
 確か、意識は5時か6時くらいまであったから、
 それなら、布団になんか入ってないで起きて居ればよかったと、想った。
 雨の降る音も、雪の降る音も聴こえなくて、
 かすかな振動音と、風の音、電車の音ぐらいしか耳には響かない。
 昼過ぎ、布団から抜け出して、外を見た。
 隣の家の屋根が白かった。
 それを、見ただけだった。

風の君。

2005年2月19日 一部。
 心にあるものは一つだったから、
 緩やかな風が吹いて、凪いでいた水面に、
 きみが波紋を作ったんだ。
 やがて消えていってしまうけど、
 その不思議な揺れを僕は忘れない。

かずら。

2005年2月18日 一部。
 無意識に嫌いだと想ったのは、
 焦がれる感情があったからで、
 多分、あなたの言葉に自分が傷つくのが分かっていたから。

 照りつく日差しが眩しくて、
 黒い斑点の影が出来る。
 それはしばらく消えなくて、
 雲を眺めて、雨を願う。

忘れられたくないから ひたすら身を寄せるよ
それで 覚えていてくれるなら

寂しくはないよ 君と居られるから
ただ 名前を呼んでくれる事が
少しずつ減ってきた


いつでも側に居るよ ずっと 一緒だよ
首輪や 紐じゃないんだよ 君に身を寄せるのは
全て僕の意思だ

寂しくはないよ 君と生きているから
ただ名前を呼んでくれるだけで いいんだよ
ねぇ それだけ 忘れないで

BUMP OF CHICKEN/夢の飼い主

 冷たい雨の日は、
 ただただ部屋に篭って、
 雨を自分で確かめることなく、日を過ごす。

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