柵。

2005年5月8日 呟き。
 雲が出てきて、雨が降りそうだ。
 それだけでいいじゃないか。

どうして私じゃないのって滑稽でくだらない
問い掛けなんてしないけど
私が見た事ないようなあなたがそこには居て
ただただ遠くに感じたの
こんな気持ち一体なんて言ったらいい

あなたが時々見せる悲しい瞳の
理由を知ってしまったから

何かしてあげる事が出来るのは
私でもなくて誰かでもなくて
ただ一人だけなんて事もわかったの

浜崎あゆみ/is this LOVE?

反芻。

2005年5月6日 雨降りの日。
 雨のせいではないけれど、
 どうしても切り離せなくて、
 気付いてしまったことを悔いる。

濡れた赤。

2005年4月13日 呟き。
 なんてやつだ。
 いつもそう想っているけど、
 たまにしか会わないからこそ、
 そう鬱陶しく想いながらも、憎らしく愛しいのだろう。

残像。

2005年4月13日 雨降りの日。
 線ではなくて、点で、
 雪のようにみえた。

 貴方に嫌われないためには、口を紡ぐのがいいのかもしれない。
 嘘を吐くわけじゃなくて、吐露することをやめるだけ。

  **

 それが冴えたやり方でないのは分かっているけれど、
 今のわたしには出来る限りの最上の策。

 あなたは、会話が必要と思ったのか、
 話を振ってくれていたのに、素っ気なくてごめんなさい。
 何の感情も浮かばない程に、心が揺れていたの。

  **

 もう、二度と会いたくはなかったのに。
 よりによって、こんな天気の日に、
 会うなんて思ってもみなかった。

囁き。

2005年4月11日 呟き。
 しゃがみ込んで、顔を覆って、無防備になって、
 それくらい、それくらいだったということなんです。
 それだけ、それだけのモノが其処に在ったということを、
 貴方は理解してはくれないとは思いますが、
 それでも、確かにそこには存在したんです。

 冷たい雨や風は、
 足と手を、間接から削ぎ落としそうで
 そうしたら、もう、あなたのもとへ行けないな、と思って、
 もう一度抱いてほしかったなぁ と思った。

 駅から出ると、空気が水っぽくて、
 明日は天気予報どおり、雨だろうと想った。

サイン。

2005年4月10日 一部。
 少しだけでいい。
 微かに体温を感じられるだけでいいんだ。
 そこに居るという存在を確かめたくて。

 抱きしめたり、手をつないだりじゃなくて。
 手を重ねるだけで、少し寄りかかったりするだけで。
 小指一本程でいいんだ。

 それだけで、何物にも変え難い安堵を得ることができた。

土。

2005年4月9日 呟き。
 強くなりたいと思ったのは、
 あの場所で、独りで立てる力が欲しかったからだ。

 晒すことは戸惑われる。
 だから、見抜いてくれる人ばかり探す。
 見当違いを言うからと言って、身勝手に人を遠ざける。

水性。

2005年4月7日 一部。
 新品のボールペンの出だしが悪かった。
 そんな些細なことで始まった一日は、どう転ぶのだろう。

箸置き。

2005年4月6日 呟き。
 嫌悪感を感じることを態度に出して示してみても
 気付く人は家族だけだったと今更に知る。

 結局は他人で。
 碌な縁なんかじゃないけれど。

覿面。

2005年4月5日 一部。
 絶対的な悪など、
 個人の中でしか存在できはしない。

二月の兎。

2005年4月4日 一部。
 ああ、とそう想ったときは、大概が手遅れで
 逃れられない罠にはまっているのだろう。

 期待した。
 先触れがあったのだから、やがて来るだろうと。
 空を見つめ、ずっと待っていたのに。

趣旨変え。

2005年4月2日 呟き。
 簡単な言葉を吐くのが嫌なのは、
 意見があるからじゃなくて、
 貴方の目を気にしているだけかもしれない。

ほどろ。

2005年4月1日 一部。
 目が覚めたら、そこには今までととなんら変わりない
 日常が戻っているのだと

 願った。

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